非負値行列因子分解を用いたカルシウムイメージングデータからの睡眠状態解析

Abstract

睡眠は哺乳類にとって必要不可欠な生命活動だが,睡眠とはいかなる生物学的な状態か,という問いに対 する明確な答えは未だない.本研究の目的は,マウスのカルシウムイメージングデータから睡眠・覚醒状態を特徴付 ける現象を解析することである.カルシウムイメージングは多数のニューロンを同時に観察できる方法だが,時間 分解能が低いという欠点があるため,本研究ではニューロンのスパイク単位の活動は推定しない.本稿では,同時 に活動するニューロンのグループが存在すると仮定し,グループとその活動の度合いを非負値行列因子分解(NMF) を用いて推定した.その結果,NREM 睡眠中に活動するニューロンのグループが推定された.

Publication
情報論的学習理論と機械学習研究会 (IBISML)